住宅街にひっそり佇む!NHK松山放送局・今治ラジオ送信所の魅力と2026年最新動向

PXL 20260317 暮らし

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普段何気なく聞いているラジオの電波が、どこから届いているか気になったことはありませんか?実は、そんな電波の発信地が住宅街のど真ん中に存在しているケースがあるのです。今日は愛媛県今治市にある、ちょっと珍しいロケーションの送信所——NHK松山放送局 今治ラジオ中継放送所について、2026年3月末に実施されたNHKラジオ再編の最新情報を交えながら徹底的にご紹します。

1. 今治の街を見守る「NHK松山放送局 今治ラジオ中継放送所」とは?

愛媛県今治市南鳥生町(みなみとりうちょう)という、のどかな住宅街の中に突如として現れる鉄塔。それが今回スポットを当てる「NHK松山放送局 今治ラジオ中継放送所」です。NHKの正式名称では「今治ラジオ中継放送所」と呼ばれており、NHK松山放送局が管轄するAMラジオの中継施設として長年にわたり今治エリアの電波を支えてきました。

多くの送信所は山の上や海岸沿いなど、人里離れた場所にあることが一般的です。実際、同じ今治市内でもテレビやFMラジオの中継局は市街地北西部の近見山(ちかみやま)の山頂付近に設置されています。しかし、このAMラジオ送信所はなんと住宅地のど真ん中に建っているのです。その理由は、AMラジオ(中波放送)の電波特性にあります。AM放送では送信アンテナの高さと周囲の地面(アース)が重要な役割を果たすため、平坦な土地で地面の導電性が良い場所が適しています。山頂よりもむしろ平地の方が送信効率が高いという、FM放送やテレビとは真逆の事情があるのです。

地域に密着した電波の拠点として、何十年もの間、今治の人々の暮らしに溶け込んできたこの送信所。お散歩やジョギングのついでにふと見上げると、住宅の屋根越しに立派なアンテナ鉄塔がそびえ立っている光景は、知っている人にとっては馴染み深いものでしょう。

2. 気になる周波数は?今治ラジオ送信所のR1・R2スペック

さて、この送信所からどんな電波が出ているのか(あるいは出ていたのか)、ラジオ好きなら当然気になるところですよね。まずは基本スペックを確認しましょう。

放送波 周波数 出力 放送対象地域 現在の状況(2026年4月)
R1 NHKラジオ第1
(→NHK AM)
792kHz 100W 愛媛県 放送継続中
(「NHK AM」に名称変更)
R2 NHKラジオ第2 1476kHz 100W 全国 2026年3月29日廃止

出力はいずれも100Wとコンパクトですが、今治市を中心とするエリアに日々大切な情報を届ける重要なインフラとして機能してきました。放送区域内世帯数は約15万世帯とされ、今治市街地やその周辺をしっかりとカバーしています。

💡 豆知識:なぜ792kHzなの?
AMラジオの周波数は9kHz間隔で割り当てられています。792kHzはNHKラジオ第1の今治中継局だけでなく、同じ愛媛県内では大洲でも使用されていました。同一周波数でも出力が小さいため、混信を最小限に抑えつつ地域をカバーする設計になっています。

3. 【速報】2026年3月末——NHKラジオ第2放送が95年の歴史に幕

今治ラジオ送信所を語るうえで避けて通れないのが、2026年3月29日深夜に実施されたNHKラジオ第2放送の廃止です。これは今治送信所にも直接的な影響を与える、放送史上の一大転換点となりました。

🔴 NHKラジオ再編の要点
NHKは2026年度の番組改定に合わせ、それまでの3波体制(ラジオ第1・ラジオ第2・FM)を2波体制(NHK AM・NHK FM)に再編しました。1931年から95年間にわたり教育・語学番組を中心に放送を続けてきたラジオ第2放送は、2026年3月30日午前0時5分をもって最後の放送を終え、完全に停波しました。

この再編の背景には、NHKの経営効率化があります。ラジオ第2の廃止により、放送設備の維持経費で約8億円、番組制作費で約2.8億円の削減が見込まれ、今後20年間で約370億円のコスト削減効果が期待されています。また、「NHKらじる★らじる」をはじめとするインターネット配信サービスの普及により、従来のAM電波に頼らなくても番組を聴取できる環境が整ったことも大きな要因です。

今治ラジオ送信所においても、これまで1476kHzで送信されていたラジオ第2の電波は停止されました。ラジオ第2で放送されていた語学講座や高校講座などの番組は、「NHK AM」と「NHK FM」に移行しています。一方、ラジオ第1は「NHK AM」として名称を変更し、今治では引き続き792kHzで放送が継続されています。

今治送信所への具体的な影響

ラジオ第2の停波により、今治ラジオ中継放送所で運用される送信設備は事実上半減したことになります。1476kHz用の送信機やアンテナ系統は今後どのように扱われるのか——撤去されるのか、予備設備として維持されるのかは、2026年4月現在まだ明らかにされていません。いずれにしても、長年にわたり2波を送信してきた施設の姿が変わりつつあることは間違いないでしょう。

4. 住宅街のど真ん中!今治市南鳥生町にあるロケーションの秘密

こちらの送信所の最大の特徴は、なんといってもその立地条件です。所在地は愛媛県今治市南鳥生町4丁目3。「南鳥生(みなみとりう)」という地名は、蒼社川(そうじゃがわ)の右岸に広がる立花・鳥生地区の一部で、東側に燧灘(ひうちなだ)を望む、市中心部の南側に位置する閑静な住宅地です。最寄り駅はJR予讃線の伊予富田駅で、駅から徒歩約24分の距離にあります。

周囲は完全な「宅地」で、一般住宅が立ち並ぶ中にNHKの局舎と鉄塔が建っています。面白いのが、局舎の周りこそ立入禁止区域となっているものの、主要道路に面した側はコンクリートで固められており、外見上の威圧感がほとんどないことです。通常、送信所といえば広大な敷地に厳重なフェンスが張り巡らされているイメージがありますが、ここには不思議な開放感があります。まるで少し大きめの町内の公共施設のような佇まいで、「送信所」と言われなければ気づかずに通り過ぎてしまう方も少なくないかもしれません。

📍 アクセス情報
所在地:愛媛県今治市南鳥生町4丁目3
最寄駅:JR予讃線 伊予富田駅(徒歩約24分)
車道に面しており車でのアクセスは良好。ただし敷地内への立ち入りは禁止されています。見学は外部からの観察に限られます。

電力線や電話線の引き込みもしっかりと確認でき、まさに「街の中のインフラ」といった趣です。送信所周辺を歩いてみると、ごく普通の住宅が隣接しており、ラジオの電波を送り出す施設がこれほど生活圏に密着して存在していることに、改めて驚かされます。

5. 今治中継局の全体像——近見山のテレビ・FM局との関係

「今治中継局」と一口に言っても、実はテレビ・FMラジオとAMラジオでは送信所の場所がまったく異なっています。この点は放送インフラに関心がある方にとって非常に興味深いポイントです。

テレビ放送(地上デジタル)とFMラジオの中継局は、今治市街地北西部にそびえる近見山(石井町5丁目)の山頂付近に設置されています。ここにはNHK松山、南海放送(RNB)のテレビ・FM補完中継局のほか、FM愛媛の中継局、さらにコミュニティFM「FMラヂオバリバリ」(78.9MHz)の送信所も併設されています。テレビやFM放送はVHF・UHF帯の電波を使用するため、見通し距離を稼ぐために高所に設置する必要があるのです。

一方、AMラジオ(中波放送)は電波の性質が根本的に異なります。中波は地表波として伝搬するため、平坦な地形で接地(アース)条件の良い場所が最適です。そのため、今治のAMラジオ中継放送所は山頂ではなく、市街地南部の平坦な南鳥生町に置かれているのです。この「テレビ・FMは山の上、AMは平地」という送信所の配置の違いは、全国各地の中継局で見られる共通のパターンです。

放送種別 設置場所 主な放送局
地上デジタルテレビ 近見山(石井町5丁目) NHK松山、南海放送、テレビ愛媛
FMラジオ 近見山(石井町5丁目) FM愛媛、南海放送FM補完、FMラヂオバリバリ
AMラジオ(中波) 南鳥生町4丁目 NHK松山(ラジオ第1 → NHK AM)

6. 2005年の貴重な記録!今治ラジオ送信所の設備と歴史

今回ご紹介している送信所の詳細な情報の多くは、2005年4月に撮影・記録された貴重な資料に基づいています。広域無線保全家(kouiki-osaka-musenhozenka)として知られるサイトが当時のフィールドワークで記録したもので、局舎やアンテナ鉄塔の外観、電力線・電話線の引き込み状況など、普段はなかなか目にすることのできない細部まで記録されています。

2005年当時の記録によれば、土地所有者や詳細な地質については不明とされていたものの、車道に面していてアクセスが良好であること、住宅地に囲まれた立地であること、人の往来がほとんどない静かな環境であることなどが報告されています。局舎は比較的コンパクトなコンクリート造りで、年月を経ているにもかかわらずしっかりとメンテナンスが施されている印象です。

NHKの中波放送局として今治エリアをカバーしてきたこの施設は、正確な開局年は一般に公開されていないものの、少なくとも数十年以上にわたって運用されてきたと推定されます。その間、日本の放送技術の進歩とともに送信設備も更新が重ねられ、アナログ放送の時代からデジタル配信が当たり前になった現在まで、絶え間なく電波を送り続けてきました。

📝 2005年当時の記録メモ
付近の他送信所:なし / 付近の地目・地形:宅地 / 土地所有者:不明 / 地質:不明 / 人間状況:往来なし / 施工管理者:不明 / 電力線:有り / 電話線:有り

7. AMラジオが災害時に果たす決定的な役割

NHKラジオ第2の廃止や民放各局のFM転換が進む中、「AMラジオはもう時代遅れなのか?」という声を耳にすることがあります。しかし、災害大国・日本において、AMラジオが持つ価値は今なお非常に大きいのです。

AM放送(中波放送)の電波は、FM放送やテレビの電波とは異なる伝搬特性を持っています。中波は地表に沿って伝わる「地表波」と、電離層に反射して遠方まで到達する「電離層反射波」を利用するため、山や建物の陰になりやすいFM電波に比べて広い範囲を安定してカバーできるという大きな利点があります。特に夜間は電離層の状態が変化し、通常よりもはるかに遠くまで電波が届くことが知られています。

大規模な地震や台風、豪雨などの災害が発生した際、停電によりテレビが映らなくなり、携帯電話の基地局もダウンしてインターネットが使えなくなるケースは珍しくありません。そんなとき、乾電池で動くシンプルなAMラジオは「最後の情報源」として機能します。NHKのラジオ放送局には非常用電源が備えられており、停電時でも放送を継続できる体制が整っています。

2026年のラジオ再編後、NHK AMは「安全・安心を届けるライフライン」としての役割がより一層明確に位置づけられています。今治ラジオ送信所の792kHzの電波も、平時の情報提供はもちろんのこと、南海トラフ巨大地震などの大規模災害が発生した際には、今治市民にとってかけがえのない情報インフラとなるのです。

8. 今治で聴けるラジオ放送一覧——NHK以外もチェック!

今治エリアでは、NHK以外にもさまざまなラジオ放送を聴取することができます。ラジオの楽しみをもっと広げたい方のために、主な放送局をまとめてみましょう。

放送局 種別 周波数 備考
NHK AM(旧ラジオ第1) AM 792kHz 南鳥生町から送信
NHK FM FM 87.7MHz付近(中継波) 近見山から送信
南海放送(RNB)FM補完 FM 91.7MHz 近見山から送信(AM1116kHzは廃止済)
FM愛媛(JOEU-FM) FM 80.6MHz 近見山から送信
FMラヂオバリバリ コミュニティFM 78.9MHz 今治市の地域密着型放送

なお、南海放送(RNB)のAMラジオ今治中継局(1116kHz)は、すでに2001年7月10日に廃止されています。民放AM局のFM転換は全国的なトレンドであり、南海放送も今治エリアではFM補完中継局(91.7MHz)を通じて放送を行っています。

さらに、地域に根差したコミュニティFM「FMラヂオバリバリ」は78.9MHzで放送しており、今治市の行政情報や地域の話題、災害時の緊急情報などをきめ細かく届けています。今治市は行政としてもこのコミュニティFMを積極的に活用しており、市民にとって身近な情報源となっています。

9. ラジオ再編後の今治送信所——「NHK AM」時代の展望

2026年3月30日以降、NHKのラジオ放送は「NHK AM」と「NHK FM」の2波体制に移行しました。今治ラジオ中継放送所は、この新体制のもとNHK AM(792kHz・100W)の送信を継続しています。

新しい「NHK AM」は、旧ラジオ第1のニュース・情報番組を主軸としつつ、旧ラジオ第2から移行した一部の番組も編成に加えられています。NHKは「全国99.9%をカバーする特性を生かし、ラジオの災害報道の中核的役割を担う」と明言しており、AMラジオのライフラインとしての機能はむしろ強化される方向にあります。

一方で、全国的にはAM放送そのものの将来について議論が続いています。民放各局ではAM送信所の老朽化と維持コストの増大を背景にFM転換が加速しており、総務省も「AM局の運用休止に係る特例措置」を設けて段階的な移行を支援しています。NHKに関しては、現時点でAM放送を廃止する方針は示されていませんが、放送を取り巻くメディア環境の変化は今後も注視が必要です。

🔄 NHKラジオ再編のタイムライン
2025年9月30日:NHK経営委員会、ラジオ第2廃止を議決
2025年10月:総務省にラジオ第2放送廃止を申請
2025年11月:電波監理審議会にて審議・認可
2026年3月29日深夜:ラジオ第2最終放送
2026年3月30日:「NHK AM」「NHK FM」の2波体制へ移行
2026年3月31日:ラジオ第2周波数の終了告知放送を経て完全停波

10. まとめ:地域に溶け込む電波の拠点、その未来

住宅街の中にひっそりと、しかし力強く建つNHK今治ラジオ中継放送所。2026年3月のラジオ再編によりラジオ第2(1476kHz)は役目を終えましたが、NHK AM(792kHz)は今日もこの南鳥生町の鉄塔から今治の街へ電波を届け続けています。

普段は意識しないラジオの電波の存在を、こうした送信所を通して身近に感じることができるのは、とても貴重な体験です。デジタル化とインターネット配信が進むこの時代にあっても、災害時の最後の砦としてのAMラジオの役割は決して色あせません。

もし今治市を訪れる機会があれば、南鳥生町あたりを散策しながら遠くからその鉄塔を探してみてください。きっと、「今日もこの鉄塔から誰かが聴いているラジオの音が届いているんだな」と、少しだけ温かい気持ちになれるはずです。そして、ラジオをつけてみてください——792kHzの電波に耳を澄ませば、今治の日常と、それを静かに支えるインフラの息づかいが聞こえてくることでしょう。


よくある質問(FAQ)

Q. NHK今治ラジオ送信所は見学できますか?

敷地内への一般公開や見学は行われていません。外部の道路から鉄塔や局舎を観察することは可能ですが、フェンス内への立ち入りは禁止されています。

Q. 今治でNHKラジオ第2はもう聴けないのですか?

2026年3月29日深夜をもってNHKラジオ第2の放送は終了しました。旧ラジオ第2の番組の多くは「NHK FM」と「NHK AM」に移行しています。インターネット経由では「NHKらじる★らじる」で聴取可能です。

Q. 今治で聴けるNHK AMの周波数は?

792kHz(出力100W)です。2026年3月30日以降、旧ラジオ第1は「NHK AM」に名称変更されましたが、周波数に変更はありません。

Q. 災害時に今治で頼れるラジオ放送は?

NHK AM(792kHz)が災害報道の中核的役割を担っています。また、コミュニティFM「FMラヂオバリバリ」(78.9MHz)も今治市の防災情報を放送する重要な局です。


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