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自民党の鈴木宗男参院議員は18日の参院法務委員会で、プロ野球巨人の阿部慎之助前監督が娘に対する暴行容疑で現行犯逮捕され起訴猶予となった事件について、現場に臨場した警察官の人数や「ひいきの野球チーム」を問いただし、波紋を広げている。
「警察官は何人? どこのファンか教えてほしい」
鈴木氏は18日の参院法務委員会で、「阿部前監督の自宅に行った警察官は何人で、その警察官は野球チームはどこのファンか教えてほしい」と質問。事件の経緯ではなく、対応した警察官の「贔屓球団」にまで踏み込む異例の追及を行った。
これに対し、警察庁の山田好孝生活安全局長は「警視庁から3人の警察官が現場に臨場したと報告を受けている。どこの野球チームのファンかを含め、臨場した警察官個人の趣味嗜好について、警視庁では把握していないと報告を受けている」と回答。そのうえで「公平性、中立性に疑念を抱かせるような状況はなかった」と説明した。
鈴木氏「アンチ巨人の警察官が無理して逮捕したのではないか」
鈴木氏は警察庁側の答弁を受け、「私のところには、アンチ巨人の警察官が無理して逮捕したのではないかなどと、うがった見方をしている声もたくさん来ている。私は、さもありなんという感じがする」などと持論を展開した。
警察官個人の応援球団によって逮捕判断が左右されたのではないか、と示唆するような発言で、ネット上では「議員が国会で取り上げる話か」「警察への不当な圧力では」といった声も上がっている。
2日の法務委でも「現行犯逮捕する事案ではない」と主張
| 日付 | 場所 | 鈴木宗男氏の発言・主張 |
|---|---|---|
| 6月2日 | 参院法務委員会 | 「現行犯逮捕するまでの事案ではない」と主張 |
| 6月18日 | 参院法務委員会 | 臨場警察官の人数とひいき球団を質問。「アンチ巨人が無理して逮捕したのでは」と持論 |
鈴木氏は2日の法務委でもこの事件を取り上げ、「現行犯逮捕するまでの事案ではない」と主張していた。一連の質問で、阿部前監督の事件処理に対する警察側の対応そのものに疑問を投げかける姿勢を強めている。
阿部前監督は起訴猶予処分に
阿部慎之助前監督は、娘に対する暴行容疑で現行犯逮捕されたものの、その後起訴猶予処分となっている。会見では涙を流しながら「全ての非は私に。後悔の念しかありません」とコメント。「伝統ある巨人軍の監督という名を汚してしまった」として監督を辞任した。
国政の場で警察官の「ひいき球団」までが質疑の対象となる異例の展開に、警察対応の中立性と国会質疑のあり方の双方が改めて問われている。

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